御由緒

  由良湊神社 拝殿

淡路島古来の玄関口・洲本市由良に鎮まり、千年の歴史を有する由良湊神社。 「お祓いの女神」をお祀りし、心身をすっきりと整える清め祓いのお恵みが、今も昔も篤く求められています。  

略記

由良湊神社は、淡路島の東南部、紀淡海峡を望む天然の良港・洲本市由良に鎮座します。『延喜式』にも名が記される式内社で、平安時代より前から続くとても古いお社です。

平安時代の記録である『朝野群載』には、
「淡路の由良の神に使いを送り、中祓を行わせよ」※中祓:国家的な災厄を祓うための、格式高いお祓いのこと
と記されています。これは、国の行事として祓い清めを行うほど、由良の神さまが“浄めの力”を持つ存在として大切にされていたことを示しています。

その後、武士の時代になると、この地にも八幡さまが祀られるようになり、湊神社は八幡宮の摂社である王子権現社としてお祀りされるようになりました。
江戸時代には、領主たちの崇敬を受け、社殿の修復や整備が重ねられ、大切に守り伝えられてきました。

そして明治三年、八幡宮と湊神社(王子権現社)は合祀され、「由良湊神社」となりました。
明治五年には郷社に列せられ、今日に至っています。

今に伝わる
祭典と風習

由良湊神社では、季節ごとにさまざまな祭典が行われています。
稚児の成育を祈る「ねり子祭」や、無病息災を願う「夏越祭」は、
地域に深く根付いた伝統行事として今も大切に受け継がれています。

戦後間もない時代の布団だんじりの写真にも、地域の誇りと人々の祈りが刻まれています。

  戦後すぐの写真

御祭神

由良湊神社には、次の三柱の神々をお祀りしています。

速秋津日子神
 (はやあきつひこのかみ)

速秋津比賣神
 (はやあきつひめのかみ)

品陀和氣尊
 (ほむたわけのみこと)


速秋津日子神・速秋津比賣神は、川や港の流れを司る水戸の神。
品陀和氣尊は応神天皇の御神霊で、広く「八幡さん」として親しまれています。

祓い清めの女神
速秋津比賣神

  速秋津比賣神

速秋津比賣神は、「祓戸四神」の一柱として、罪や穢れを祓う御力を司る女神です。
『大祓詞』では、激しい潮流の水路が交わる場所に坐し、海に流れ着いた禍事や穢れをすべて呑み込み、清めるお働きをなされると伝えられています。

人々の穢れを祓い、心身を新たに導く御神徳は、浄化と再生の女神として、多くの方々の信心を集めています。
由良湊神社では、人が生まれて最初にもらう言葉「カワイイ」に着目し、速秋津比賣神の祓い清めの御神徳をもとに特別なご祈祷と祈願神札をお授けいたします。