速秋津比賣神

お祓いの女神、速秋津比賣神

御祭神の中で特に速秋津比賣神【はやあきつひめのかみ】は、「大祓詞」での活躍から、「祓戸四神」の一柱として、罪や穢れを祓う神様として尊ばれています。

大祓詞の天上から地界に至る壮大なストーリーは、古代より受け継がれる自然と人間の関係と、罪と浄化の概念を象徴しています。

お祓いの女神、速秋津比賣神は、自然に即して生きる日本人にとって親しみやすい存在と言えるでしょう。

大祓詞

大祓詞と速秋津比賣神

荒潮の 潮の八百道の八潮道の 潮の八百會に坐す 速開都比賣と言ふ神 持ち加加呑みてむ 此く加加呑みてば

(あらしほの しほのやほぢのやしほぢの しほのやほあひにます はやあきつひめといふかみ もちかかのみてむ かくかかのみてば)

これは、人々の罪や穢れを祓う儀式「大祓」の折に唱えられる「大祓詞」の中の一節です。

速秋津比賣神は「大祓詞」の中で、川から海に押し流された、もろもろの禍事・罪・穢れをガブガブと吞み込んでしまう、祓え清めの女神として重要な役割を果たすのです。

(大祓詞では、速開都比賣と表記されています。)

社殿

由良湊神社の御祭神

速秋津日古神【はやあきつひこのかみ】

速秋津比賣神【はやあきつひめのかみ】

品陀別尊【ほむたわけのみこと】

速秋津日古神と速秋津比賣神は、古事記におけるイザナギ・イザナミの神生みによって誕生した、川の河口や港にいらっしゃる水戸神(みなとのかみ)です。

品陀別尊は、「八幡さん」と尊ばれ親しまれる、第15代応神天皇の御神霊で、由良湊神社が地域の人々から「はちまんさん」と親しみを込めて呼ばれる所以です。

水平線

内なる力を引き出す

由良湊神社は自然豊かな淡路島由良に鎮座します。

御祭神のうち、特に速秋津比賣神は、罪や穢れを呑み込んでしまう祓え清めの女神さまです。

私たちが何か過ちを犯したときや心が傷つき汚れてしまったとき、 心身ともに本来の姿に立ち返り、自分自身の内なる力を引き出すため、由良湊神社の神々は、そのお力を発揮してくれるのです。

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